健康診断の項目の意味から診断費用までわかりやすく説明します

健康診断に引っかかったけど病気?検査結果を見ても意味がよくわからない・・・そんな健康診断のモヤモヤってありますよね。

もしくは、健康診断が無い職場だったり主婦の皆さんは「別に元気だからいいや」と健康診断自体を受けていない場合もあるかも知れません。

実は、健康診断は病気を発見できるチャンスであり、絶対受けたほうが良い理由があるんです。また、検査項目の意味を知っておけば、健康管理にも役立つんですね。

健康診断書の見方やどこで受けられるのかなど、最後まで読めば健康診断について自慢できる知識をわかりやすくまとめました。

健康診断の必要性と実際にかかる費用

健康診断を受けたほうが良い3つの理由

そもそも、健康診断はなぜ受けたほうが良いのでしょうか。そのメリットや理由から説明しますね。

  • 病気の早期発見で命が助かる事も
  • 生活習慣を見直す絶好の機会に
  • 継続して受けると健康維持に有効

健康診断はもともと、結核など伝染病にかかってないか調べた事などがスタートでしたが、現代においてはメタボリックシンドロームなど生活習慣病のチェックがメインになっています。

突然死のリスクを減らすには健康診断が1番

健康診断の項目でコレステロールや中性脂肪などがありますが、これは血管を狭めて心筋梗塞や脳梗塞を招く要素になります。

また、健康診断で心電図をとっておけば心臓の病気の前兆を発見できたのに、健康診断に行かなかったばかりに突然死を防げなかった例もあります。

健康診断最大のメリットは、その命を守る事にあるんですね。

コツコツ確実な健康管理に役に立つ

健康診断をちゃんと受けておけば、お医者さんから「もうすこし油物を減らしましょう」など、具体的な生活改善のアドバイスも貰えます。

しかも、ちゃんと毎年受ける事で自分の体質もしっかり把握できるメリットもあります。

例えば同じ血圧の値でも、血圧がもともと高い体質なのと、いきなり上がったのでは緊急度が違いますよね。毎年欠かさず健康診断を受けておけば、病気の発見が格段に早くなりますよ。

健康診断にかかる費用の相場は?

そして、気にかかるのが健康診断の費用です。会社で持ってくれる場合は良いですが、転職活動中や主婦の人にとっては大事な事ですよね。

  • フルタイムの正社員は会社負担なので原則0円
  • パート社員やアルバイトでも職場が負担する事も
  • 自己負担だと検査内容や病院により費用は変わる

正社員は会社負担してもらえる場合が多い

労働条件にもよりますが、人を雇ったら会社のお金で健康診断を行う義務が労働安全衛生法第66条で定められています。

フルタイムで働く正社員はほぼ会社が費用を持つので0円ですし、近年ではパートやアルバイトの人も会社が費用をもって健康診断をする場合が増えてきているんですね。

しかし、主婦や自営業の人、健康診断を実施しない小規模な会社で働く人の場合は自分で病院へ行き、自費で健康診断を受ける事になります。

個人負担の場合は1万円程度が目安

個人負担で支払う場合、レントゲン、血液検査、尿検査、心電図検査など、会社員と同じ法定項目を行った場合、費用の目安は1万円前後です。

意外に高い!と思われるかも知れませんが、健康診断は病気の治療ではありませんので健康保険が適用されません。簡単な検査でもけっこうお金がかかるんですね。

人間ドックで詳しく調べるなら3〜4万円程度

さらに胃カメラや検便、体を輪切りで見られるCTスキャンなどを追加するとさらにお金がかかるので、検査項目の多い人間ドックは3〜4万円の準備が必要になります。

ただ、数万円をケチったせいで病気を見逃し手術をした場合、健康保険適用でも心臓の手術で10万円以上、脳梗塞なら60万円以上のお金がかかります。

そして何より、命を亡くしてしまえば元も子もありませんよね。どんな人も、病院や人間ドックで年に1度は調べてもらいましょう。

健康診断にもいろんな種類がある

ただ、健康診断も職業や希望によって種類が変わってきます。必要に応じて受ける必要があるんですね。

  • 会社などで行う一般健康診断
  • 定期的に受けたいがん検診
  • 専門職の特殊健康診断など

普通の会社員なら一般健康診断を

まず、レントゲンや血液検査、尿検査、心電図など、もっともベーシックなものが一般健康診断です。会社員が受ける法定項目の検査ですね。

会社によっては、潰瘍やがんのリスクが高まる30〜40歳くらいから胃のレントゲンや胃カメラ、がん検診を追加してくれる場合もあります。

胃の検査をする場合、前日の夜20時くらいから絶食するのが一般的なので、検査内容はよく確認しておきましょう。

がん検診は割引チケットが配布される事も

そして、最近だと一般健康診断とセットで会社が実施したり、国からの補助で安く受けられる事が増えたのが、がん検診です。

特に、乳がん、胃がん、大腸がん、肺がんの検診はリスクが高まる40代から、子宮がんは20歳以上から受けるのが望ましいとされています。

自治体から安くがん検診を受けられるクーポンが発行される事があるので、手元にあれば活用しましょう。

職業によって実施される健康診断が違う

また、一般健康診断のほかに、危険な薬品や重金属、粉塵など体に良くない成分を扱う仕事、給食業者などウイルス感染が大事になる場合など、職業によって必要な健康診断項目もあります。

それによって、有害な成分を吸収していないかの尿検査、検便などが追加されていきます。

最近では、ITなどのVDT作業や、騒音の中の仕事や重い物を取り扱う業務でも、国から「この項目の健康診断を行って下さい」と通達が来て、検査が実施される事もあるんです。

なので、ひとくちに健康診断と言っても、会社や従事する仕事によって内容が違うんですね。

健康診断の検査項目の意味

しかし、多くの人が受けるのはごく普通の一般健康診断です。そして、血糖値やコレステロール、中性脂肪など、キーワードは知っていてもそれが何なのか知らなかったりもしますよね。

そこで、一般健康診断の検査項目と、それで何がわかるのかを紹介したいと思います。

一般健康診断で調べる検査項目とわかる事

一般健康診断は全身をひと通り調べられるよう検査内容が組まれています。何気なく受けていた健康診断ですが、あちこちの健康状態が一気に把握できるんですね。

検査項目何がわかるの?
身体測定身長体重のバランスがわかる
眼科検査両目の視力を調べる
聴力検査聞こえる音の高さや大きさを調べる
尿検査タンパクや糖の量で腎臓などの病気を調べる
血液検査肝機能、脂質、糖、赤血球、白血球の値など
循環器系検査血圧や心電図で心臓などの病気を調べる
レントゲン検査胸部X線検査で肺の病気を調べる

レントゲンや心電図は専門家がしっかりチェック

胸部X線検査、一般的に言うレントゲン検査は、読影と呼ばれる技術でドクターが写真を鑑定し、肺の病気を見つける物です。

心電図も心臓を動かす電気信号を検知してグラフを作り、その波形から「これは正常、これはおかしい」とドクターが判断する検査なので、しっかり診てもらえる安心感がありますね。

ちょっとした理由で尿検査に引っかかる事も

そして、健康診断について検索してきた人の中には、尿検査が再検査になってびっくりしてここに来た人もいるかも知れません。まずは安心して下さいね。

肝臓や腎臓がダメージを受けたり激しい運動をするとタンパクが増えたり、糖尿病や食べたものの影響で糖が出たり、尿道や内臓が傷ついたり、生理が原因で血液が混じる事があります。

重大な腎臓や肝臓の病気がわかる事もありますが、激しい運動や生理、うっかり前日飲みすぎたなどの原因で再検査になる事も多いので、まずは心配しすぎずに再検査を受けましょう。

40代以降が一番気をつけたいのは血液検査

最後に、現代人が1番気にすべき健康診断項目が血液検査です。採血してもらった血液を分析装置にかけると、肝機能、脂質や糖の量、赤血球や白血球の量など多くの事が一気にわかるんですね。

メタボリックシンドロームの診断でもこの血液検査が重要で、血糖値やコレステロールの状態がわかるのも血液からなんです。

健康診断において血液検査の結果は特に大事なので、次でもっと詳しく特集しますね。

血液検査の結果をしっかり見よう!

現代において問題になっているのが、血液中の中性脂肪やコレステロールが増える脂質異常症などの生活習慣病です。

特に40歳以上の中高年は血液検査に引っかかりがちなので、その項目別の意味をしっかり理解する事が大切なんですね。そこで、血液検査について、もっと詳しく掘り下げたいと思います。

血液検査の項目と発見できる病気

検査項目検査内容わかる事
一般血液検査赤血球
白血球
ヘモグロビン量
ヘマトクリット値
貧血・炎症・白血病などがわかる
風邪や炎症で白血球の値が上がる事も
肝機能検査AST(GOT)
ALT(GPT)
γーGTP
肝炎やアルコール性肝障害などの発見
肝臓全般のトラブルがわかる項目
脂質検査LDLコレステロール
中性脂肪
HDLコレステロール
総コレステロール
脂質異常症やメタボリックシンドロームがわかる
LDLコレステロールと中性脂肪はセットで上がる傾向
糖尿病検査
※血糖値
空腹時血糖糖尿病などが発見できる
検査前日に暴飲暴食すると上がる場合も

風邪や貧血で一般血液検査に引っかかる事も

まず、一般血液検査ですね。赤血球やヘモグロビンが少ないと貧血気味だったり、異常に白血球が多いと白血病が疑われる場合もあります。

ただ、白血球は体に入り込んだウイルスなどを排除する役目もあるので、風邪などウイルス感染や炎症があると数値が高くなる事もあります。

白血球の値が多くて再検査になっても、慌てずにもう一度調べてもらいましょう。

お酒好きなら肝機能値は要注意項目

あと「飲みすぎると健康診断に引っかかるよ!」と言われがちなのが肝機能値ですよね。特にアルコールの解毒機能に関連するγーGTPが高過ぎる人はお酒を控えたいところです。

AST(GOT)やALT(GPT)が高い場合も肝臓がダメージを受けている可能性がありますので、引っかかった場合はドクターの指示に従って治療しましょう。

暴飲暴食でも変動しがちな血糖値

ほかにも、高くて悩む人が多い数値が血糖値です。糖尿病になると体を動かすエネルギーである糖が組織に取り込まれず、血液中に多くの糖が残ります。

健康診断では朝ごはんを食べずに血液を取るのが基本ですが、それでも血液中に糖が残るのはおかしいので、糖尿病が発見できるんですね。

ただし「朝食べなきゃいいんでしょ?」と前日に飲みすぎたり食べ過ぎると、血糖値が上がる場合もあります。思い当たるフシがある場合、まずは落ち着いて再検査しましょう。

血液検査で1番やっかいな脂質検査とは

そして最後に、1番悩んでいる人が多い脂質検査ですね。中性脂肪やコレステロールが高くてお医者さんから「食事と運動に気をつけて、ダイエットしましょう」と言われた人もいるのではないでしょうか。

中でも注目すべきなのが、中性脂肪とLDLコレステロールの2大悪です。

HDLコレステロールは悪玉コレステロールを回収する良いコレステロールですが、LDLコレステロールは血管をボロボロにし、脳梗塞や心筋梗塞の原因を作る悪玉物質なんですね。

ただし、なぜ中性脂肪やコレステロールが揃って高くなってしまうのでしょうか。

血糖値と脂質と血圧がセットで上昇する理由

実は、使われずに余った糖が変換されて中性脂肪になり、その中性脂肪が悪玉コレステロールの上昇を招き、コレステロールが血管を狭める事で血圧が上がる、という流れがあります。

つまり血糖値、中性脂肪、コレステロール、血圧がセットで上昇する傾向があるんですね。

正しい食事と適度な運動でまずは血糖値を下げて、中性脂肪やコレステロールを作らせない対策が重要になります。血糖値を下げるサプリメントを早めに飲み始めるのも有効ですよ。

健康診断はどこで受ければいいの?

一般健康診断だけでも、こんなに多くの事がわかるんですね。しかし、健康診断はどこで受けられるのか、どこで受けたらいいのかも気になります。

健康診断は施設のある病院で受けるのが基本

検診車が来て健康診断してくれる会社は良いですが、個人で健康診断を受ける場合は、健康診断や人間ドックを実施している病院に行く事になります。

病院によって検査できる設備は違いますので、ネットなどで健康診断や人間ドックが受けられる病院をチェックしましょう。

普通の病院での健康診断と人間ドックの違い

病院選びですが、基本的な一般健康診断だけなら近所の病院でもかまいません。内科や総合病院なら、だいたい健康診断をしてもらう事ができます。

ただ、内臓が輪切りで見られるCT検査や詳しい血液検査など、もっとしっかり調べたいときは人間ドックを行っている病院を探す必要があるんですね。

一般健康診断も人間ドックも検査には違いありませんが、より人間ドックのほうが詳しく検査ができ、お金もかかると考えましょう。

脳だけ丁寧に調べるなら脳ドックもおすすめ

また、身内が脳の病気で亡くなっている、認知症など脳の健康が気になる・・・という人もいますよね。その場合は、脳を詳しく調べてくれる脳ドックを受けると良いでしょう。

脳の断面をMRI検査で確認したり、血管に造影剤を入れて撮影する事で血管がスムーズに流れているか判断するMRA検査など、詳しく調べてもらう事ができます。

脳ドックは脳神経外科で受けらて、相場は3〜5万円程度です。心配な人はぜひ調べてみましょう。

健康診断を欠かさずに50代60代まで動ける体づくり

まとめると、健康診断は必ず受けたほうが良く、気になる検査があれば人間ドックなどで項目をプラスすると良いんですね。

毎年きちんと健康診断を受ける事で健康維持もしやすくなりますし、運動や食事の工夫、サプリメントなど対策していれば、次の健康診断で結果が出る場合も少なくありません。

今が40歳として80代まで生きるなら、残り40年の人生を元気に過ごせるよう対策したいですよね。そのためにも、健康診断はしっかり受けておきましょう。

 
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