肝機能の検査と肝機能を改善する方法

肝機能値が高くてドキっとした人、いませんか?肝臓は健康診断対策の結果が出やすい臓器なので、慌てずしっかり対策すれば大丈夫です。肝機能値を下げる方法や健康診断書の見方など、必要な事を全部まとめました。

肝機能とは何か?肝機能が低下することによるリスクと健康診断でのチェック項目

「肝機能値が高いね、生活を改善しましょう」ドクターにそんな事を言われた人はいませんか?

でも肝機能が高いと何がダメなのか、生活の何を改善したらいいのか、疑問ですよね。

こちらから聞かないとドクターは教えてくれませんし、聞くのも勇気がいります。

そんなモヤモヤする肝機能についての疑問を、わかりやすくまとめました。

肝機能値ってそもそも何だろう?

肝機能値とは、肝臓が傷ついていないか調べる検査項目です。

  • 健康診断の血液検査で測れる肝臓の元気度
  • 肝臓が壊れる時の酵素の量を調べている
  • 基準値より高すぎない数値が元気の証拠

肝臓が壊れる時に出る酵素を測るので、病気やトラブルがあると数値が上がってわかるんですね。

肝機能3つの基本検査項目

しかし、傷ついた事だけわかっても、どこがどのようにダメージを受けたかわかりません。

そんな時のために、ALT、AST、γ-GTPの3種類を調べて見比べるんです。

検査項目特徴
ALT(GPT)・肝臓へのダメージや炎症で上昇
・ASTより高い時は慢性肝炎の疑い
・ほぼ肝臓にしか無い酵素の一種
AST(GOT)・肝臓や筋肉のダメージで上昇する
・ALTより高いと肝硬変やがんの疑い
・筋肉や心臓の病気で値が上がる事も
γ-GTP・肝臓の解毒機能に関わる数値
・胆汁の分泌トラブルでも上昇
・お酒好きは特に注意したい項目

肝臓のALT、肝臓と筋肉にあるAST、胆汁と縁が深いγ-GTPと、悪い部分によって上がる数値が違います。

ドクターはその組み合わせから「この人はこの病気かな」と読み取るんですね。

健康診断の結果次第では精密検査へ

健康診断の血液検査で疑われる病名を推測し、正確な病名は精密検査で決まります。

切らずに内部を見るエコー検査や、肝臓の細胞を針で取る肝生検などで調べるんですね。

お腹に針を刺す肝生検は特に辛い検査なので、検査するだけでも大事になります。

そうなる前に、肝機能値をコントロールすれば病気をある程度防げるんですね。

しかし、精密検査の辛さだけでなく、肝機能値を高いまま放置するともっと大変なんです。

肝機能値が高すぎる事のデメリット

肝機能値が高すぎるからといって、すぐにどこか痛くなるわけではありません。

でも、体の中では病気の芽が育っている可能性が大なんですね。

  • 数値が高いだけでは自覚症状は出ない
  • 放置すると脂肪肝や肝硬変などの病気に
  • コレステロールや中性脂肪も上がる傾向

肝臓は自覚症状が乏しい沈黙の臓器

沈黙の臓器と呼ばれる肝臓は、本当に悪化するまで病気の自覚症状が出にくい特徴があります。

痛み、だるさ、発熱、目や手が黄色くなる黄疸などが出る頃には重症化している事が多いんです。

だからこそ、数値をきちんとコントロールして肝臓を守るのが大事なんですね。

肝機能値が上がる主な病気とは

肝機能値が高いと言われた時、こんな病気が進行している可能性もあります。

  • 脂肪肝
  • 非アルコール性肝炎(NASH)
  • アルコール性肝炎
  • 肝硬変・肝臓ガン
  • B型・C型・薬剤性・自己免疫性の肝炎
  • 胆石症など胆嚢や胆管の病気
  • 心筋梗塞や筋肉の病気も

ウイルスが原因のB型・C型肝炎、薬剤性や自己免疫性の肝炎は自分で治す事はできません。

胆嚢、胆管、心臓の病気も専門的な治療が必要なので、こちらもドクターの力が絶対必要です。

ただ、自分の努力次第で予防できる肝臓病も多いんですね。

高すぎる肝機能値は脂肪肝のせいかも?

重大な肝臓病の前に起こりがちなのが、肝臓に脂肪がパンパンに溜まる脂肪肝です。

今や3人に1人が脂肪肝と診断される時代、診断された人もいますよね。

肝臓は余った糖質を脂肪に変えて溜め込む機能があるので、中に脂肪がパンパンに詰まるんです。

脂肪は炎症を起こして肝細胞を傷める性質もあるため、肝機能値もドンと上昇します。

逆に肝臓の脂肪を落とせば肝機能値は安定する事が多く、食事や運動など肝臓のダイエットが有効です。

具体的な脂肪肝対策、肝機能値を下げる方法をこの下で紹介するので、ぜひ読み進めて下さいね。

脂肪肝は重い肝臓病のはじまり

でも、脂肪肝くらい痛くも何ともないし!と思う人もいますよね。

肝臓病のスタートは脂肪肝から、次に肝炎、その後で肝硬変や肝臓ガンに進行するので油断できません。

この肝炎とは、有名なアルコール性肝炎のほか、非アルコール性肝炎(NASH)も入ります。

実は「お酒は飲まないから大丈夫!」とも言えないのが怖いところなんですね。

どちらにせよ、間に合う段階で肝機能値を下げないといけません。

高すぎる肝機能値の放置で突然死も

また、肝臓が脂肪を溜め込む脂肪肝の人は、コレステロールや中性脂肪も高い傾向にあります。

脂肪対策をしないと脂肪肝を起こすと同時に、血管もコレステロールでボロボロになるんですね。

血管が傷む動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死の原因にもなる症状です。

命を守るためにも、脂肪肝対策と肝機能値コントロールはとっても大事なんですね。

肝機能値を改善する方法

突然死と言われればドキっとしますが、肝機能値は努力で下げられる数値でもあります。

具体的に、肝機能値を改善する方法を紹介するので、ぜひマスターしましょう。

  • 運動や食事制限で肝臓をダイエット
  • お酒を控えて肝臓を休ませよう
  • サプリメントで肝機能サポートも◎

脂肪肝を克服する肝臓ダイエットに挑戦!

まず、肝臓ダイエットには食事のカロリーを控えめに、毎日30分前後の有酸素運動が効果的です。

バランスの良い食生活と、ウォーキングや水泳などの運動がおすすめですよ。

ラッキーな事に、肝臓の脂肪はエネルギーの貯金なので、出し入れしやすく出来ています。

つまり、肝臓の脂肪は他の部位より燃えやすいんですね。

少しの努力でも成果が出やすいので、脂肪肝ダイエットにチャレンジしましょう。

本気でやるなら断酒チャレンジがおすすめ

γ-GTPの数値が高かった場合、お酒を控えるのが有効です。

肝臓はアルコールをはじめ、害になるものを解毒して体を守る臓器でもあります。

その解毒の負担を減らす事で、肝臓がだいぶ元気になるんですね。

お酒をストップすると比較的すぐ数値が下がるので、断酒はかなりおすすめです。

また、お酒は糖質が多く脂肪肝の原因にもなるので、断酒は肝臓ダイエットにも有効ですよ。

どうしてもお酒がやめられない人は要注意

でも、どうしてもお酒が飲みたい!という人もいますよね。

その場合はアルコールは1日20gまで、ビール中ビン1本、チューハイ1缶程度くらいにしましょう。

これは厚生労働用の資料で言われている適量なんですね。

ちなみに、2日間連続の断酒が我慢できない人は、アルコール依存症の可能性があります。

飲みたくてイライラする、手がふるえるなどの場合は専門のドクターの診察をすぐに受けてください。

参考:厚生労働省 健康日本21・アルコール

肝機能をサポートする肝臓サプリも有効

ほかにも、肝機能を助けるサプリメントもおすすめのアイテムです。

こんな成分が入ったものが有効なんですね。

作用サプリ成分
肝臓の解毒作用をサポートウコン
オルニチン
タウリン
クエン酸
肝臓の組織再生に必要亜鉛
肝臓エキス
タンパク質
ビタミンB1

飲んでもガクッと数値が下がるわけではありませんが、3ヶ月程度飲み続けると変化が実感できるはずです。

特に解毒作用をサポートするサプリを飲むと、肝臓のほかの働きに余裕が生まれて数値改善につながります。

さらに、組織再生に必要な成分を補給しておくと、肝臓のダメージケアも完了ですよ。

肝機能の正常値と健康診断書の見方

しかし、健康診断の肝機能値はどこまで高くても大丈夫なのか、現状が不安ですよね。

あと、詳しく健康診断書を読めるようになりたい人もいるかも知れません。

そんな人のために、日本人間ドック学会の基準から健康診断書の見方も説明します。

人間ドックにおける肝機能の基準値

検査項目(単位:U/L)基準範囲要注意異常
ALT(GPT)30以下31〜5051以上
AST(GOT)30以下31〜5051以上
γ-GTP50以下51〜100101以上

要注意だけどまだ病気じゃないレベル、異常だから精密検査など、肝機能値の判定にも段階があるんです。

次の検査まで自分で数値を下げれば良い場合

基準は健康診断の実施団体にもよりますが、どこでも異常なしの判定が1番です。

しかし、有所見健康、経過観察、生活改善などと書かれてくる場合があります。

これは「数字が少し高いので、次の検査まで下げておいて下さい」という意味です。

ちょっとドキッとしますが、病気というわけではないんですね。

せっかくのチャンスなので、肝機能を下げる努力をスタートしましょう。

精密検査や要治療と判定されたら病院へ

しかし、数値が異常の水準になると要精密検査や要治療という判定になります。

こうなったら仕事もすぐに休み、病院で調べてもらいましょう。命に関わる病気かもしれません。

風邪かと思って行った病院で即入院のケースも

特に、各肝機能値が500以上になれば、肝臓の状態が相当悪いと考えられます。

重症の場合は1,000以上の肝機能値が測定される事もあり、この場合は即入院です。

なんと、中には風邪かな?と思って病院へ行ったら大変な肝機能値だった人もいます。

自覚症状は出ないものと思い、毎年必ず健康診断で肝機能を調べるようにしましょう。

再検査は深刻にとらえずもう一度検査を

そして意外に知られていないのが、再検査という判定の意味です。

検査がうまく出来なかった、その日の体調で偶然出た数値かも?という場合があります。

そういう時にもう一度調べるのが再検査なので、病気と言われたわけではありません。

なるべく早く病院へ行き、もう一度きちんと検査しなおせばOKなんですね。

健康診断の肝機能についてまとめ

  • 病気になる前に肝機能値を下げよう
  • 運動・食事制限・サプリで対策
  • 数値改善の努力が現れやすい臓器

まとめると、高すぎる肝機能は病気の前触れ、しっかり下げたほうがいいんです。

肝臓はいわば脂肪の貯金箱なので、ダイエットしてスリムに動きやすくしてあげましょう。

代謝が早く脂肪が燃焼しやすい臓器なので、ちょっとの努力でも結果が見えやすいとも言えます。

ぜひ、運動や食事に気をつけ、お酒は控え、サプリメントも取り入れてみて下さいね。

 
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